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代替エンドタブ技能検定について

鋼構造物の溶接工法に於いて品質性能の確保の為に摘要されるエンドタブ工法は、比較的溶接長の短い建築鉄骨の溶接施工に於いて、溶接後に切り捨てる必要もある従来から使用されている鋼製タブに替て、合理化を目的とするセラミックタブ等の代替エンドタブによる施工が普及しています。

しかしながら、形状的な効果は満足されるものの、本来の溶接開始と終了時に発生し易い溶接欠陥を母材の外側で切り捨てる効果は満たし難く、これに代わって溶接施工者の技能でこれをカバーしなければ成りません。

十分な性能を確保する為に、日本鋼構造協会が過去に発行した、「新エンドタブ工法(代替エンドタブ工法及びエンドタブ省略化法)に関する標準化方策レポート」を受け、施工に従事する溶接技能者に対して、高度な技能の裏付けとなる技能検定資格が要求される様になりました。その代表的な検定資格として、民間有識者で運営されるA.W検定等が広く周知され活用されています。

ただこれ等の資格は適用される工事の規模に於いて、溶接母材厚さが40mmを超える大規模工事を含め、すべての工事範囲に適用されるものであり、当然ハイレベルな検定資格としての定評通り、資格取得も難関である上、多大な費用がかかることから、中小規模の工事での普及には至っていません。

この様な背景から中小規模のファブリケーターが業界の過半を占める我が国の鉄骨工事に於いて、資格はおろか十分な認識もなく施工に従事する危険が潜在する一方、規模なりに知識や経験があっても、資格がない為に施工の辞退を余儀なくすることもあります。

最近では、前出A.W検定主幹者やタブメーカーを中心に、関係各機関所属者や一部ファブ協同組合関係者が役員となり、NPO法人.日本エンドタブ協会を設立して、日本国内各地に於いて、エンドタブ工法の普及と技能評価、A.W検定受験に対応した講習会を開催して、資格取得や技術、技能の発展に向けた活動が展開されつつあります。

当組合に於いても、工事規模や内容に見合う技能資格の普及を目的として40mm未満の母材溶接に適用する、「代替エンドタブ自主技能検定」を永年実施して、鉄骨工事の安全確保の為に努めています。今後とも全国のファブ業界に所属するMグレード部会を通じて、さらなる公平性と高い信頼性、経済性を備えた独自な検定を確立するべく活動を続けています。