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鉄骨工事解説

建物の躯体構造には一般的に木造、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨造(S造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)などがあります。

鉄骨造とは建築物の躯体にスチールの部材を用いた建物をいい、構造種別として

  • (1)木造軸組工法と同様に柱、梁、筋交いを利用したブレース構造
  • (2)柱、梁を完全に剛接合して筋交いを不要としたラーメン構造
  • (3)三角形を多数組み合わせたトラス構造

があります。

また、ラーメン構造とトラス構造の多くは厚さ6ミリ以上の鋼材を使用した重量鉄骨、ブレース構造は厚さ6ミリ未満の鋼材を使用した軽量鉄骨に採用されることが多いようです。

鉄骨造のメリットとして、

  • (1)木材に比べ強度が高く、鉄筋コンクリートに比べ単位重量が軽いことから長い梁に利用でき、柱のスパンが広く柱本数も少なくてすむ
  • (2)ラーメン構造の場合は耐力壁が不要なので間取りの自由度が高く、リフォームも容易である。ただし、H形鋼の柱は弱軸方向に筋違いを配置する必要がある
  • (3)重量鉄骨ラーメン構造では鉄骨は工場生産され、現地では組立作業のみとなるので、現場溶接部の管理をするだけで建物の構造的品質を一定に保ちやすい
  • (4)トラス構造の場合、構造的な安定度が極めて高いので、体育館の屋根や鉄橋など他の構造では不可能な長大スパンを実現できる
  • (5)材質が均一である
  • (6)工期が短い
  • (7)変形能力が大きいため大地震時における骨組みのエネルギー吸収能力が大きい
  • (8)建物を解体する場合、鉄が有価物であるため解体コスト削減を期待できる

――などがあります。

また、鉄骨造においては建築物の構造耐力上の安全性、建築材料の品質管理の重要性など改正建築基準法に基づき、確認申請、中間検査、完了検査を行い、鉄骨造の継手または仕口の構造方法や溶接部の品質をはじめ、鉄骨造の品質確保が非常に重要となり、必要となっています。その鉄骨溶接部の性能を評価する制度が国土交通大臣認定工場です。厳格な性能評価基準に基づき「書類審査」や「工場審査」が厳正に行われ、認定されます。溶接を行う建物構造物の規模や使用する鋼材などにより、グレードと適用が分かれます。